長期休暇のとき、八尾では定番の日直という形。これって当たり前なの?

長期休暇中の行事予定には、個人名が順番に並びますよね。そう、日直(日番というところも)です。

「日直だから、お昼ごはん持っていかないと」

「日直、本当にいるのか?」って、お盆に日直があたって、し〜んと静まり返った職員室でつぶやいたり、そんなことを思い出しているそんほんすです。

実は、執行委員会で次のようなエピソードが話題になりました。

日直にあたっている人が、お昼に食事を買いに外出。帰ってきたときに管理職が、なぜ、日直なのに、お昼ごはんを買いにいくのか?その間の電話の番とかは管理職がしないといけないのか?という趣旨の発言をした。

結論から申しますと、その管理職が言う通り、日直がいない間の電話等の対応は管理職がするべきなのですが、その場では、どうやら、「日直はお昼も外へ出てはいけない」となったようです。

執行委員会の話題を受けて、「日直」について考えてみました。

日直ってなんのためにある

電話対応、業者対応、
おそらく、午前、午後の校内巡視などもされているのではないかと思います。

これだけ見ても、ほんとになんでも教員にやらせるんだなと思ってしまいます。
小さな会社なら同じような状況もあるのかなと思いますが、
会社のエンジニアが業者、顧客対応、施設の安全管理までやっているようなものだと思うと、
教育専門職の教員なのだけれどなあ・・・とちょっともやってしまいますね。

基本的には、日直と管理職が毎日必ずいるという状況にはなっていると思います。
なら、校内巡視とかの施設管理業務は教員の仕事じゃないなあとか、
施錠や開錠もやはり管理職だよね、なんてことももやります。

とはいえ、管理職ですべての学校管理をするのは、できなくはないけど、大変です。

今、学校で動ける人員で色々分担しあうという意味では、それなりに意味のある形のかなとも思います。

日直なんてきめないところもある

ご存知の方がどれくらいいるかはわかりませんが、
日直なんていうやり方をやっていないところも、
他の自治体にはあるようです。大阪府下ではほとんどがやっているのだろうか、
私が聞いたことがあるのは、他の都道府県ですが、
何年か前にそんな話を聞いて、「え゛〜」となったことがあります。

私の中でも、「日直は当たり前」という思い込みがありました。

じゃあ、日直がないところはどうしてるのかなというと、学校をしめることはできない中で、基本は、管理職が交代で出ているということでした。

日直はお昼もずっといなければならないの?

さて、執行委員会で話題になったエピソードからの疑問です。

おそらく、多くの学校では、なんとなく、日直になったら学校をあけることはできないと思っている人もいるのでは無いかと思います。私もその一人でした。今も日直の日には、お弁当または、コンビニ飯を持って出勤しています。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、すぐに、???となってしまいます。

労働法における休憩時間

労働法、もちろん、地方公務員法でも同様ですが、休憩時間というのはすべての拘束からときはなたれるものです。職場を離れてどこへ行っても良いわけです。

すでにこれだけで、冒頭のエピソードでの認識のまちがいがわかります。

文科省資料

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/siryo/__icsFiles/afieldfile/2017/11/10/1398078_5-1.pdf

2.休憩時間について 労働基準法に基づいて、勤務時間が6時間を超えて8時間以下である場合 には少なくとも45分、8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩 時間を与えなければならない。(同法第34条) 休憩時間の付与に当たっては、①労働時間の途中に与えなければならす、 ②原則としていっせいに与えなければならず、③自由に利用させなければ ならない。 ただし、②について、地方公務員は、条例に定めがある場合、交代制によ り、または個々の職員別々に休憩時間を与える事も認められる。(同条第3 4条第2項但書、地方公務員法第58条第4項)

一般社会ではどうしてる?

これも思い出して見るとよくわかりますね。図書館、お店などお昼に窓口を閉めないところはいろいろあります。そう、一般的には交代でお昼休みをとったりしますよね。

そう考えると、「日直は学校を離れてはいけない」ということが、おかしいよねってなります。さらに言うならば、「法的にお昼休みが100%保証できていない」という状況になるわけです。

職場での合意形成・雰囲気作りと管理職による環境調整

大事なのはやはり日常のコミュニケーション。ボトムアップ・トップダウンのバランスの良い組織の中での合意形成だなあと思います。

日直のことで言えば、日直が昼休みをきちんととれるようにするにはどうすればよいのかという課題があるわけです。ちょっとコミュニケーション取ればいろいろな解決の方策があります。

  • 隣りにいる誰かがちょっとの間交代
  • そもそも日直二人体制(これはたくさん回ってきてちょっといやだな)
  • お盆とかなら、管理職と交代

管理職の方は、お昼休みをとりやすい雰囲気をつくるために、積極的に「行っておいで」などの声かけをしてほしいなと思います。

また、もう少しきつい言い方をすると、「労働者がお昼休みをとれる環境を整えることができていない」という状況なわけですから、法律違反の状況であるとも言えます。少し意識して時間調整して、「ちょっと行っといで」というだけで、その状況は回避できるわけですから、ぜひともその一言を意識してほしいところです。

もちろん、冒頭のエピソードの方には、認識を改めてもらう必要がありますので、そこは市教委に対しても、課題として認識してもらいたいところです。

やおきょうそは、この課題について、市教委とコミュニケーションとりつつ、八尾の教育現場の「日直」に対しての認識をあらためていけるようにしたいと思います。

やおきょうそでは、日常の細かい課題をコツコツと解決することが、よりよい職場環境、よりよい働き方につながると考えています。現場での困りごとや疑問など、いつでもお寄せください。
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